「忘れない3・11 届けよう私たちの思い」と題し、川崎市の4団体が10日、JR武蔵溝ノ口駅南北自由通路(高津区)でイベントを開いた。津波被害に遭った街並みや今も続く復興現場の写真などを展示。東日本大震災の発生から12年、道行く人々に震災の悲惨さを伝え、「忘れてはいけない」と訴えた。
精神障害者を支援する同区の「NPO法人ピアたちばな」が主催した。震災から1年がたったころ、同法人理事の田中一昭さん(78)は震災の記憶が薄れている自分に「驚いた」。できることを考え、2013年から毎年3月に催しを実施してきた。