
喫茶店で提供される一杯のコーヒー。その流通から焙煎(ばいせん)まで、コーヒーの仕事に携わる女性を支援する団体がある。米国発の一般社団法人「インターナショナル・ウィメンズ・コーヒー・アライアンス(IWCA)」。日本支部の創設に尽力し、業界内での女性の地位向上に取り組む糸井優子さん(68)=京都府在住=は、38年前に業界に飛び込んだ当時を「完全な男性社会だった」と振り返り、「性別に関係なく活躍できる業界にしたい」と訴えている。
「私以外にも、こんなに多くの女性が頑張っていたなんて知らなかった」
京都府内でスペシャルティ(高品質)コーヒー専門店3店舗を経営する「タイムズクラブ」代表の糸井さんは2004年、米国の見本市で見た光景に驚きを隠せなかった。
「連帯の場つくりたい」
コーヒーの夢後押し IWCA日本支部創設に尽力
2011年にスペシャルティコーヒー協会のローストマスターズ所属のアフリカツアー団長として、日本貿易振興機構と協同でコーヒー生産国のタンザニアを訪れた糸井さん(本人提供) [写真番号:1144951]
2019年にインド・アラクバレーで開催された審査会に出席した糸井優子さん(本人提供) [写真番号:1144952]