「防災」を根付かせるにはどうしたらいいか。問題意識を抱いた若者たちが、感性を生かした実践や工夫を重ねている。東日本大震災から間もなく12年。教訓の風化と担い手の高齢化が危惧される中、防災への新たな向き合い方を提唱し、少しずつ輪を広げている。
東日本大震災で巨大津波に襲われた岩手県釜石市の高校生グループ15人が4日、横浜市南区の弘明寺商店街で伝承活動を行った。震災の記憶がある「最後の世代」として、語り部活動やシンポジウムなどを通じて横浜の同世代と記憶を共有し、次代にバトンをつなぐことの重要性を説いた。
「あの日、山の上で…
釜石の高校生、次代に記憶継承 横浜の商店街で語り部活動
東日本大震災の語り部活動を行う岩手県立釜石高校の有志グループ「夢団」の小笠原さん=横浜市南区 [写真番号:1144358]
県内と岩手県釜石市の高校生が防災啓発などをテーマに行ったシンポジウム=横浜市南区 [写真番号:1144360]
商店街の通行人に活動内容を紹介する岩手県立釜石高校の有志グループ「夢団」のメンバー(左)=横浜市南区 [写真番号:1144361]