笹子トンネル天井板崩落事故は、高度経済成長期に整備されたインフラの老朽化を浮き彫りにし、国の対策を動かした。命を守る安全管理は道半ばで、不断の取り組みが求められている。
事故を受け、国は道路法を改正。国や自治体、高速道路会社が管理する全ての橋やトンネルなどを5年に1度、打音検査や触診などで点検し、健全度を4段階で診断するよう義務付けている。22年度は、…
笹子トンネル事故10年 命守る安全管理、道半ば
中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故の追悼慰霊式で、おわびと追悼の言葉を述べ、慰霊碑に向かって頭を下げる中日本高速道路の小室俊二社長=2日、山梨県大月市(代表撮影) [写真番号:1126802]