
性暴力被害を訴える自身を中傷するツイッターの投稿に執拗(しつよう)に「いいね」を押して名誉感情を侵害したとして、ジャーナリスト伊藤詩織さん(33)が、自民党の杉田水脈衆院議員に220万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が20日、東京高裁であった。石井浩裁判長は、請求を退けた一審判決を変更し、55万円の支払いを命じた。
原告側代理人弁護士によると、「いいね」を押す行為に賠償を命じた司法判断は初めて。
杉田議員は2018年6~7月、元TBS記者の山口敬之氏から性暴力を受けた伊藤さんを根拠もなく「枕営業の失敗」「ハニートラップ」「売名行為」などと攻撃する投稿計25件に「いいね」を押した。