99年前の関東大震災の激震に耐えた建物が、そのたたずまいを生かしつつ再出発を果たそうとしている。今年末の完成を目指し、鎌倉市の材木座自治連合会が大規模改修を進める「材木座公会堂」。震災時に地域を守る役割を果たし、国登録有形文化財に認められた築百年超の貴重な建物だ。改修の検討に関わった地元の一級建築士、梅沢典雄さん(70)は思いを込める。「この公会堂こそ、材木座のアイデンティティーだ」
質実剛健
鎌倉・材木座公会堂 激震に耐えた建物、大改修し再出発へ
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材木座公会堂の歴史や改修への思いを語る梅沢さん=鎌倉市材木座 [写真番号:1118470]
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改修工事が進む材木座公会堂=9月、鎌倉市材木座 [写真番号:1118471]
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関東大震災で倒壊した光明寺(鎌倉市中央図書館提供) [写真番号:1118472]
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大きな被害を受けた補陀洛寺(鎌倉市中央図書館提供) [写真番号:1118473]