
離婚や相続など家庭のトラブルを話し合いで解決する家事調停で、横浜家裁が17日から、インターネットで参加できる「ウェブ会議」の運用を始めることが家裁への取材で分かった。対象となった調停で、裁判所に行かなくてもウェブ上のやりとりが可能になる。利便性向上や当事者の負担軽減に向け、活用が期待される。
家事調停は、家族や親族間のトラブルを話し合いで解決する非公開の手続き。調停委員2人と裁判官1人でつくる調停委員会が当事者らからそれぞれ事情を聞いて話し合う。昨年、全国の家裁に申し立てられた件数は約13万3千件に上る。
横浜家裁は、17日以降の調停のうち、調停委員会が必要と判断したケースで、ウェブ会議を導入する。
どういったケースで? 導入のメリット
横浜家裁、家事調停にウェブ会議運用 当事者負担軽減へ
横浜家裁 [写真番号:1117712]
「対面でもITでも、当事者のためのハートフルな調停に」と話す本田弁護士=川崎市川崎区 [写真番号:1117715]