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平和つなぐ 広島被爆77年
若者らが「カクワカ広島」立ち上げ 「目指すのは対話」

社会 | 神奈川新聞 | 2022年9月29日(木) 12:00

 核兵器の使用を示唆したロシアによるウクライナ侵攻が続くさなか、被爆から77年を迎えた広島。核を巡る問題を自分たちのこととして積極的に発信し、考える場をつくる次世代の姿もある。

約20人が集ったイベント「核軍縮のいま」=広島市      

 「発言の機会をいただけたことをうれしく思う」

 8月5日夕に広島市内で開かれた討論会。「核兵器のない世界に向けた日本の役割」をテーマに八つの国政政党の国会議員が各党の考えを述べた後、「核政策を知りたい広島若者有権者の会(カクワカ広島)」共同代表の会社員田中美穂さん(28)がマイクを手に取った。

 核兵器の保有や使用を全面的に禁じる核兵器禁止条約に賛同する立場から、広島、長崎に加え、世界の核実験被害も挙げて「核抑止論の裏にはそうした被害があることをみなさんが伝えて」と訴えた。そして、自民党には「条約にどう向き合うのか」、条約に賛同する野党には「与党にどう求めていくのか」と議員一人一人に問いかけた。

 19年に同世代の仲間と立ち上げたカクワカ広島では、広島選出の国会議員に面会して条約への賛否や理由を尋ね、サイトで発信してきた。米国の核兵器を国内配備して共同運用する「核共有」を政治家が唱え始めた今春には「世界的な核軍縮をリードすることこそ、被爆国・日本の政治家が本来果たすべき役割」として、いち早く抗議声明を出した。

 声明以降、核共有の賛同者らからの批判も増えた。だが、田中さんは「カクワカ広島が目指すのは対話。対極の考え方の間に、分厚い無関心層がいるのも忘れてはいけない」と話す。

 討論会後は急いで平和記念公園近くのソーシャルブックカフェ「ハチドリ舎」に移動し、「核軍縮のいま」と題したイベントに参加。店内の約20人を前に討論会の内容を報告し、核兵器を巡る世界の歴史や条約のポイント、国際的な議論の場における男女比率などを丁寧に解説した。

結局は自分の問題

 
 
 

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