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特殊詐欺の実態 “飛び”の男たち
「飛ばれた金ツメろ」と追い込み 〝飛び〟専門から離脱

社会 | 神奈川新聞 | 2022年9月10日(土) 17:00

 2022年上半期(1~6月)は、8年ぶりに特殊詐欺の被害額が増加に転じた。増長する詐欺の被害は一層深刻化し、さらに複雑、巧妙化している。連載「特殊詐欺の実態」の第3弾では、その中でもとりわけ特殊な犯行手口である“飛び”の実態に迫る。

 (詐欺グループ関係者や訴訟関係者、捜査関係者への取材のほか、被告や共犯者、証人による公判廷供述、訴訟関係資料を基に構成しています)


特殊詐欺の犯人たちが使っている秘匿性の高いメッセージアプリや交流サイト(SNS)のアイコン。最新のアプリを駆使して犯行を完遂し、行方をくらます(写真の一部を修整しています)

 2020年1月、詐欺グループに自分たちの受け子や出し子を潜り込ませ、被害金を持ち逃げする“飛び”を専門に手がける大門充宏=仮名、逮捕当時(27)=の下から、リクルーター(勧誘役)を務めていた新崎皐=仮名、逮捕当時(23)=が離脱したのには、理由があった。

 新崎が使っていた受け子に“飛ばれた”からだ。怒った大門は「飛ばれた金をツメろ(返済しろ)」と新崎に追い込みをかけた。

 “飛び”専門の詐欺グループが“飛ばれた”のは、綾瀬事件の4日前、1月7日に発生した「藤沢市なりすまし事件」と捜査関係者が呼ぶ特殊詐欺(トクサギ)事件だった。

逆になめている感じ

 
 

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