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特殊詐欺の実態 “飛び”の男たち
夢の国で交際相手と遊びながら 遠隔で指示し回収

社会 | 神奈川新聞 | 2022年9月5日(月) 11:00

 2022年上半期(1~6月)は、8年ぶりに特殊詐欺の被害額が増加に転じた。増長する詐欺の被害は一層深刻化し、さらに複雑、巧妙化している。連載「特殊詐欺の実態」の第3弾では、その中でもとりわけ特殊な犯行手口である“飛び”の実態に迫る。

 (詐欺グループ関係者や訴訟関係者、捜査関係者への取材のほか、被告や共犯者、証人による公判廷供述、訴訟関係資料を基に構成しています)


「横須賀事件」で被害男性が城中将大(仮名)を十数㍍を追いかけた道路。城中は被害金600万円を手に、この通りの先で待っていた新崎(仮名)の車に乗って逃げ去った=横須賀市内

 特殊詐欺(トクサギ)の中でも、さらに特殊な“飛び”を専門とするグループを率いたのが、大門充宏=仮名、逮捕当時(27)=だった。複数の受け子、出し子を使い、2019年11月から埼玉県所沢市や千葉県我孫子市などで特殊詐欺の被害金を持ち逃げする“飛び”を繰り返した。

 中でも被害が大きかったのが、捜査関係者が「横須賀事件」と呼ぶ「おれおれ詐欺」事案だ。被害金は600万円。指揮下でリクルーター(勧誘役)を担っていた新崎皐=仮名、逮捕当時(23)=が現場を指揮し、大門は約70キロ離れた遊園地で交際相手と遊びながら遠隔で指示を飛ばしていた。

代わりに「郵政便のアリマ」を

 
 

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