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平和つなぐ 広島被爆77年
二人の看護学生(上)再び交錯した人生

社会 | 神奈川新聞 | 2022年9月4日(日) 10:00

 ウクライナ侵攻のさなかで迎えた被爆77年の夏。広島で取材した記者が見たのは、被爆者のいない時代が差し迫る現実だ。「核兵器の恐ろしさ」とは何か─。身をもって知る一人一人の声に耳を澄ますことから、核なき世界に一歩でも近づきたい。


看護学生だった鈴木さん(右)から当時の話を聞く渡部さん=広島市

 被爆から77年の広島で、二人の女性の人生が再び交錯した。

 平和記念式典に遺族代表として初参列した鈴木郁江さん(95)=座間市=は翌8月7日、広島市内のNPO法人事務所にいた。次女の山本緑さん(68)=同=らに付き添われ、ゆっくりと椅子に腰を下ろす。

 迎えた法人理事長の渡部朋子さん(68)=広島市=がかがみ込み、目線を合わせた。「あの日、うちの母が赤痢患者さんの食事を作りよったんです。同じ所におったんです」

引き出されていく記憶

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