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墓石にくっきり、横浜大空襲の記憶「子孫に不戦伝えろ」

社会 | 神奈川新聞 | 2022年9月3日(土) 11:00

(男性・84歳)

 横浜市神奈川区の寺にあるわが家の先祖代々の墓石の裏側には77年前の5月29日、横浜大空襲の際に焼夷(しょうい)弾の破片で受けた傷痕がはっきりと残っています。

 大空襲の時、一家は東神奈川駅近くに住んでいて、私は庭の防空壕(ごう)に祖父母と母と弟妹の計7人で逃げ込みました。外から戸をたたいて「ここにいたら死ぬぞ」と言ってくれた人がいて、外に出ました。最初は横浜駅を目指したものの進めずにUターン、国民学校に逃げ込んで助かりました。

 菩提(ぼだい)寺の本堂もわが家も丸焼け。墓石の傷は間もなく父親が見つけましたが、当時の私は何とも思いませんでした。

 10年ほど前、横浜大空襲について伝える活動をしている人がわが家の墓石の傷痕の写真を「戦争遺跡」として展示しているのを偶然見かけ、その意味を改めて考えました。

 77年間、日本は直接の戦火にまきこまれずにきましたが、あの日、降り注ぐ焼夷弾の雨の中を逃げ惑ったことを忘れるなと言わんばかりに傷痕は今も鮮やかで、「子孫に不戦を伝えろ」と命じています。


 戦時下の日常を生きる女性を描いたアニメ映画「この世界の片隅に」(2016年)の主人公、すずさんのような人たちを探し、つなげていく「#あちこちのすずさん」キャンペーン。読者から寄せられた戦争体験のエピソードを、ことしも紹介していきます。

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