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大学はぜいたくか(上)同じ苦しみは二度と

社会 | 神奈川新聞 | 2022年8月9日(火) 10:00

 今の生活保護制度は、大学生や専門学校生らの利用を認めていない。大学などに通いながらの生活は「最低限度の生活」でないとされるためだ。だが、虐待されて家を出て体調を崩し自活できず、学費や生活費に困るケースは決して少なくないという。心身の不調で働けず、生活保護を断られて大学を中退した若者や、そうした学生らの支援に汗を流す神奈川の弁護士、専門家らは今、問いかけている。「大学はぜいたく品ですか?」。制度改善に向け、神奈川では全国でも突出した動きが巻き起こっているという。現状や課題を追った。


大学生らの生活保護受給を認めてほしいと訴え、請願で県議会を回った中村さん(左)と飛田弁護士=2021年9月、県庁前(中村さん提供)

 「大学はぜいたく品となります。生活保護は、休学か退学しなければ受けられない」

 10年ほど前のことだ。看護大学の学生だった中村舞斗さん(33)=大阪府=が「困窮している今だけでも」と、生活保護を受けられないか相談に行った役所の窓口で言われた言葉を、中村さんは今も忘れない。

「なんとか人生を良くしたい」

 
 

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