広島赤十字病院(現広島赤十字・原爆病院)の看護学生だった鈴木郁江さん(95)=座間市=は被爆から4日ほどして実家に戻った。数カ月静養して呼び戻されたが、貧血で医師の回診中に立ち続けることができない。看護の道は断念するしかなかった。
23歳で親類の英夫さんと結婚。1人を死産し、3人の娘も難産だった。5歳上の姉、田治桃枝さんを失ったのは、次女を身ごもっていた時だ。姉は原爆投下の数日後に…
広島原爆忌 慰霊碑の親友の名呼ぶ 「悔しくて仕方ない」
17歳の頃の鈴木さん(鈴木さん提供) [写真番号:1105135]
モニュメントに刻まれた親友の名を探す鈴木さん=広島赤十字・原爆病院メモリアルパーク [写真番号:1105136]