
関東甲信地方の最も早い梅雨明けが発表された27日、神奈川県内では夏本番の陽気が広がった。海の家などが期待を膨らませる一方で、政府が東京電力管内に初の「電力需給逼迫(ひっぱく)注意報」を発令したことを受け、節電の取り組みも始まった。
「宿泊予約をしたときは、6月下旬でこんな暑さになるとは想像していなかった。熱中症対策としてこまめに水分を取りながら観光を楽しみたい」。家族で箱根を訪れた横浜市の30代の女性公務員は、早過ぎる梅雨明けに驚きを隠せない。
25日に今年初の猛暑日を記録した海老名市は、27日も34・9度を観測。同市在住の専門学校生、中峰陸歩さん(22)は、「喉が渇く。いつまでこの暑さが続くのか」と早くも嘆き節だ。