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特殊詐欺の実態 粗暴化する男たち(13)
手口変遷も 狙われて“おかわり”

社会 | 神奈川新聞 | 2022年6月27日(月) 17:00

 特殊詐欺(トクサギ)の被害が止まらない。取材を進めて浮かび上がるのは、トクサギを担う犯罪者たちが、強盗や強盗致傷へと先鋭化していく実態だ。末端の共犯者たちが脅され、追い詰められて凶悪化する現実とは。「粗暴化する末端」に迫る。

 (捜査関係者、詐欺グループ関係者、訴訟関係者への取材のほか、起訴された被告や共犯者、証人による公判廷供述、訴訟関係資料を基に構成しています)


神奈川県内で発生した特殊詐欺の被害や統計を報じる新聞紙面のコラージュ

 今年4月上旬。鎌倉市内に住む80代男性の自宅に1本の電話がかかってきた。

 「駅のトイレで、書類を入れたかばんをなくしちゃって。今日、仕事で3千万円必要なんだ。携帯も一緒になくしたので、この電話は上司の携帯からかけている。なんとか助けてもらえないか。金の準備をしてもらいたい」

 長男を装った男からの電話だった。声の調子が似ていたこともあり、男性は完全に信じ込んだ。

 すると今度は、駅員を名乗る別の男から電話がかかってきた。

 「かばんが届いています。中に携帯? 書類? 入ってませんね…」

 はじめは長男本人が男性宅に現金を取りに行くという話だったが二転三転し、結局、「上司の部下が取りに行く」ことに決まった。

 その日の午後2時ごろ、男性は自宅を訪ねてきた20代とみられる若い男に現金3千万円を手渡した。「上司の部下」と名乗る男は身長170センチで黒髪に白いマスク姿。黒色のコートに黒色のズボンを身につけ、ビニール傘を手にしていた。

昨年末から「おれおれ」急増

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