沖縄は23日、沖縄戦の戦没者を悼む「慰霊の日」を迎える。屈辱の日から70年、本土復帰から50年の節目に沖縄を訪ねた。
警察官の壁を前に立つ元山さん=沖縄県宜野湾市
空気が張り詰めていた。新型コロナウイルス禍が一時期より落ち着き、穏やかな陽気も迎えて、どこか弛緩(しかん)した本土とは明らかに違っていた。
5月15日午後、沖縄本島中部の宜野湾市。沖縄の本土復帰50年を迎え、記念式典の会場となった沖縄コンベンションセンター周辺は、新基地建設が強行される米軍キャンプ・シュワブ(名護市)のゲート前を彷彿(ほうふつ)させた。
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