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米空母の2年連続横須賀寄港 「2隻体制」?専門家は否定

社会 | 神奈川新聞 | 2022年5月26日(木) 23:40

横須賀基地を出港する空母エーブラハム・リンカーン=26日午前10時半ごろ

 米海軍横須賀基地(横須賀市)に一時寄港中だった原子力空母「エーブラハム・リンカーン」が26日午前10時15分ごろ、同基地を出港した。横須賀を母港としない原子力空母の2年連続の寄港は極めて異例で、市民団体からは「母港とする空母がもう1隻増えるのではないか」と不安の声が上がるが、専門家は施設や受け入れ態勢などを理由に、空母の2隻体制は現実的ではないとの見方を示している。

懸念強める市民団体

 リンカーンは米サンディエゴが母港。横須賀を母港とする原子力空母「ロナルド・レーガン」の同型艦で、全長333メートルで乗員は4779人。乗組員の休養や補給を目的に21日から横須賀に寄港していた。横須賀を母港としない原子力空母の寄港は昨年8月の「カール・ビンソン」に続き2年連続だが、ビンソンまで12年間はなかった。

 市民団体「原子力空母の母港化を阻止する三浦半島連絡会」事務局長の新倉泰雄さん(70)は「空母の原子炉は大地震や攻撃があった場合、大丈夫なのか」と心配する。「レーガンが出港している間、別の空母が横須賀に長期寄港する恐れがある。2年連続の寄港は2隻体制への布石では」と懸念を強める。

 一方、元陸上自衛隊1佐で軍事アナリストの西村金一さん(70)は「空母の乗組員は6千人ほど。さらに数隻の駆逐艦や巡洋艦が随伴する。横須賀基地の住宅や施設の規模を考えれば、2隻体制は現実的ではない」との見方を示し、2年連続の寄港については「中国、北朝鮮の脅威を踏まえた米政府のインド太平洋地域の重視姿勢の表れだ」と指摘する。

中朝へのメッセージ

 
 

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