
ひたひたと、しかし確実に進む教育への政治介入を、教科書を巡る動きを通して告発するドキュメンタリー映画「教育と愛国」が13日から、全国で順次公開される。
製作したのは大阪・毎日放送(MBS)で20年以上にわたり教育現場を取材してきたディレクターの斉加尚代さん。政治が「国家」や「国益」のための教育を目指す姿勢を隠さない近年の状況に、「教育の本質と真逆。こうした教育が行き着く先は戦争だ」と危機感を訴える。
作品は、自身で企画した2017年のドキュメンタリー番組「映像'17 教育と愛国~教科書でいま何が起きているのか」の続編だ。取材のきっかけは、戦後初めて教科に復活した「道徳」の教科書検定結果が同年、公表されたことだった。