海上自衛隊の練習艦隊が24日午前、横須賀基地(横須賀市)から世界一周の遠洋航海に出発した。帰港は8月下旬を予定しており、防衛大や一般大学を経て、3月に幹部候補生学校(広島県)を修了した初級幹部160人を約4カ月かけて船乗りに鍛え上げる。
練習艦隊は1957年に始まり、今年で66回目。練習艦「しまかぜ」と「かしま」の2隻で西回りにスリランカ、ジブチ、フランス、アメリカなど7カ国を周り、総航程は約5万1千キロに及ぶ。操舵(そうだ)や見張り、救命救助、霧中の航行など船乗りの基本動作を学ぶ。
新型コロナウイルスの新規感染者が減少傾向にあることを受け、出国行事と寄港先での上陸を3年ぶりに復活させた。出国行事では音楽隊が「宇宙戦艦ヤマト」や「軍艦マーチ」などを演奏、家族386人が旭日旗などを振って航海の無事を祈った。(山元 信之)
海自の練習艦「しまかぜ」と「かしま」 世界一周航海へ
家族や同僚らが航海の無事を祈った海上自衛隊練習艦隊の出国行事 [写真番号:1083404]
世界一周航海に出発した海上自衛隊の練習艦「しまかぜ」(手前)と「かしま」 [写真番号:1083405]
8月下旬までの約4カ月で7カ国を周る海上自衛隊の練習艦隊 [写真番号:1083406]
女性の初級幹部は20人が参加する [写真番号:1083407]
世界一周航海へ出発する海上自衛隊の練習艦隊=横須賀基地 [写真番号:1083408]