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平和への思い新たに 横浜と大和で旧海軍2航空隊の慰霊祭

社会 | 神奈川新聞 | 2022年4月4日(月) 19:44

 太平洋戦争中、神奈川県内に基地があった旧日本海軍の2航空隊の慰霊祭が3日、横浜市と大和市でそれぞれ行われた。ロシアのウクライナ侵攻で世界の平和が再び脅かされる中、集まった遺族らはあらためて戦争のない世を願った。

遺族ら25人が参加した旧日本海軍横浜航空隊の慰霊祭=横浜市金沢区

 横浜市金沢区の富岡総合公園には、飛行艇部隊「横浜航空隊」の遺族や海上自衛隊員ら25人が集まった。当時、世界最高水準の技術力を誇った大型飛行艇「二式大艇」を使って南洋方面の輸送や偵察などを行った部隊だ。

 遺族会の勝田威会長(83)=茨城県=は3歳で、パイロットの父・三郎さんを亡くした。「まだ41歳だった。豊かになった戦後の日本を一目見せてあげたかった」と語った。

大和市の深見神社で開かれた旧日本海軍厚木航空隊の慰霊祭

 大和市の深見神社では戦争末期、東京防空を担った戦闘機部隊「厚木航空隊」の慰霊祭が開かれた。約100人の戦死者は厚木基地内(大和、綾瀬市)の厚木空神社にまつられていたが、終戦で米軍に破壊されることを恐れ、深見神社に神刀と社が移された。

 慰霊祭は毎年、4月の第1日曜日に開催。高齢化で戦友会が解散し、現在は同神社奉賛会が引き継いでいる。今年はコロナ禍で規模を縮小し、20人が参列した。同奉賛会の荻窪庸(いさお)会長(74)は「ウクライナではまだ戦争が続いている。(厚木航空隊の隊員に)世界が平和になるように見守っていてほしい」と話していた。(山元 信之)

現存する唯一の二式大艇。現在は鹿児島県内で展示されている=浜空会・加藤郁夫さんが2003年、東京都内で撮影
 
 

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