受け入れを表明する岸本氏(前列中央)=1999年12月、沖縄県名護市
憂慮する。辺野古新基地建設に対する本土の受け止めである。
地元の名護市長選は政権与党が支援する現職が再選した。新基地建設を語らぬ姿勢を崩さず、争点とは成り得なかったが、多くの人は「終わった問題」と決め込んではいないか。
投開票日の1月23日夜、現職当選確実の速報が流れた。思い起こしたのは、建設容認派の辺野古住民がかつて語った一言だった。
「金で釣られたなんて、あんたたちには言われたくない。欲しいものは何でも持ち、嫌なものは押し付ける。そんなナイチャー(本土の人)にはね」
なぜ、辺野古なのか