逗子市池子で2020年2月、マンション敷地斜面が崩落し、歩いていた県立高校3年の女子生徒=当時(18)=が死亡した事故から、5日で2年。生徒の父親(55)と母親(47)は、家族の命を奪われた怒りや悲しみに向き合いながら、大切な娘を思い続けている。朝の住宅街で、生活道路に66トンもの土砂が崩れ落ちた事故は「防ぐことができた人災。責任を問うために闘う」と訴え、「同じ犠牲を出してはいけない。命を真剣に考えた斜面対策に、本気で取り組む人がもっと出てきて欲しい」と強く願う。
時間「止まったまま」
帰らないまな娘 両親の願い「命を真剣に考えた対策を」
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事故現場付近ではこの2年、女子生徒を思う人らの献花が絶えない=3日午前、逗子市池子 [写真番号:989562]