横浜と横須賀の学童保育の料金差について取り上げた27日付の「追う! マイ・カナガワ」の記事に、県内各地の保護者や運営者からさまざまな反響があった。「うちの地域も料金が高い」といった声や、「金額が安いだけで良しとしないで」とする意見もあり、課題の複雑さが浮き彫りとなった。
民設には個性が
横須賀市の民設学童の平均利用料は月1万6千円だが、藤沢市のパート女性(38)は「子どもが通う藤沢の民設学童も月1万6500円と近隣市に比べて飛び抜けて高く、入所を諦める人もいる。同じ県内でここまでの地域格差は理解し難い」と強調。同市によると、市内の71クラブすべてが民設民営という。
同じく市内の学童がすべて民設民営という海老名市の40代の女性看護師は「うちも1万6千円なので高いと思う半面、学童によって色々な個性があり、市の運営になると色々規制されてしまうのかと気になります」と疑問点も寄せた。
横浜市には月最大5千円の公設民営「放課後キッズクラブ」(キッズ)があるが、あえて利用料の高い民設学童を選ぶ保護者の声も。同市の女性会社員(45)は「民設には第二の家庭のように親身に保育をしてくれる指導員がいます。料金の安さだけ見ればキッズかもしれませんが、うちは断然民設です」。ただ、「保護者運営の場合は保護者が総務・会計などを担う負担があり、キッズに流れる人が多いと感じています」とも明かした。
運営面の苦労も
学童利用料の格差に反響「うちも高い」「ただ安くても…」
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共働きやひとり親家庭などの小学生が放課後に過ごす学童保育の様子。クラブによって料金や運営体制も異なる=横須賀市内 [写真番号:949450]