有隣堂伊勢佐木町本店(横浜市中区)に飾られていた謎の絵の正体を突き止めた「追う! マイ・カナガワ」の記事が掲載されて3カ月。約65年ぶりに“判明”した作者名のプレートが掲示されたと聞き、同店を再び訪ねた。
伊勢佐木町の本通りに面した同店の入り口を抜けると、その絵は以前と変わらず、左手の壁、高さ3メートルの場所でひっそりと店内を見下ろしていた。
「空気みたいに存在し、あるというよりは、『いる』という感じ。以前にお客様から聞かれてはじめて見上げ、それ以来、素敵な絵だなと思っていたんです」
加藤秀樹店長(55)が出迎えてくれた。
同市南区の男性(53)から「作者はだれ?」とマイカナ取材班に質問が寄せられたのが1月。同店やOBらと協力して調査し…
横浜・有隣堂の絵画は謎じゃない 作者名掲示で増す存在感
「光藤俊夫/題名不詳/1953年」と記された絵のプレート=横浜市中区の有隣堂伊勢佐木町本店 [写真番号:943635]
「お客様に絵のことを聞かれたら、すぐに説明できるようレジ横に記事を飾りました」と話す伊勢佐木町本店の店長・加藤秀樹さん [写真番号:943633]