
横須賀市内を走る本町山中有料道路(2.6キロ)が来年3月に無料化されるニュースを見た同市在住の公務員男性(58)から「追う! マイ・カナガワ」取材班に疑問が寄せられた。「もっと古くからある逗葉新道はなぜ無料にならないの?」─。いずれも県道路公社が管理運営を担っているのに、何が違うの?
男性は幼少時から三浦半島に暮らしており、横浜横須賀道路の逗子インターから葉山方面へ抜ける際などに逗葉新道(2・1キロ)を利用するが「100円払うたび、いつになったら無料になるのかと思っていた」と不満げだ。横浜市旭区の会社員男性(60)からも「逗葉新道は何の事情で無料にならないのか」と同様の質問があった。

同公社によると、横横道路と横須賀中心部を結ぶ本町山中道路は、1992年3月に供用を開始した。30年間の料金徴収期間が満了となるため、来年3月21日から無料となる。
同道路は、同公社が道路整備特別措置法(特措法)の事業許可を受け、国の無利子貸付金や金融機関からの借入金で建設された。30~60年の料金徴収で建設費などを償還できるよう通行料金を設定し、徴収期間後は無料開放される。
同公社が管理する4路線のうち、真鶴道路と三浦縦貫道路も同法に基づいており、真鶴(新道)は2028年、三浦は30年に料金徴収が終わる見通し。「現時点で時期は確定していない」というものの、いずれ無料化される方向のようだ。
借入金、完済したのに
逗葉新道なぜ有料のまま? 本町山中道路は無料化するのに
無料化の予定はない逗葉新道=葉山町長柄(県道路公社提供) [写真番号:937411]
来年3月から無料化される本町山中有料道路=横須賀市(県道路公社提供) [写真番号:937412]
県公社4道路の違い [写真番号:937418]
県道路公社が管理する道路 [写真番号:937419]