1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 防災の鍵は想像力 関東学院・規矩理事長「備えを価値に」

神奈川政経懇話会
防災の鍵は想像力 関東学院・規矩理事長「備えを価値に」

社会 | 神奈川新聞 | 2021年11月29日(月) 15:00

東日本大震災の被災地=2011年3月、宮城県石巻市

 多様な自然災害のリスクにどう向き合い、何を守るのか─。学校法人関東学院理事長の規矩大義・同大教授(地盤防災工学)は、その時を見据えた想像力と地に足の付いた対策が大切と訴える。

 19日に開かれた神奈川政経懇話会の定例講演会では、東日本大震災後の防災を巡る問題点を指摘。企業のBCP(事業継続計画)や学校の災害対応マニュアルの課題も挙げた。

ポイント
・対策には常に「隙間」がある
・災害には「待ち受け型」と「突然型」
・機能しない企業のBCPとは

莫大な費用と時間

浸水したJR横須賀線武蔵小杉駅の構内=2019年10月13日未明(JR東日本提供)

 「水は正直者。全ての方向に圧力がかかるので、例えば壁一枚で抑えていたとしても、一番弱い所から水は噴き出してくる。堤防も同じで、そこから破堤が始まる。そもそも、全国の全ての河川に堤防ができているわけではない」

 「土砂災害については、警戒区域が指定されているが、急傾斜地の場合は角度30度以上、高さ5メートル以上が対象。角度29度、高さ4.9メートルであれば指定されないが、だからといって安全ということではない」

 毎年相次ぐ台風や豪雨による水害と土砂災害。そのたびに防災の不備が浮かび上がるが、規矩理事長が理解を促したのは、対策には常に「隙間」や「限界」があるという現実だ。「日本中で対策するのは、莫大(ばくだい)なお金と時間がかかる」

 急傾斜地の崩落を防ぐ補強工事も講じられてはいるが、「経済的な課題や法的な制約もある。公有地ならともかく、民有地の場合は持ち主を無視して勝手に対策するわけにはいかない」。

 土砂災害については、「昔は人が住んでいなかった山際に、人口が増えて居住エリアが近づいた」ことで巻き込まれるリスクが高まったと強調。その一方、「大雨のたびに必ず発生するわけでない」として、対応の難しさも挙げた。

命が最優先

この記事は有料会員限定です。

月額980円で有料記事読み放題。詳しくはこちら

防災に関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング