横浜市神奈川区の神奈川学園中学・高校と神奈川朝鮮中高級学校が12日、合同授業を行った。道路一本を隔てて隣り合う両校だが、生徒たちが交流するのは初めて。中3の生徒が互いの校舎を行き来し、机を囲んで一緒に考えた「共生のために私たちができること」とは─。
「グラウンドが広くていいな」「運動会の歓声が聞こえてきて、様子も見ていたんだよ」。神奈川朝鮮中高級学校の校舎を案内され、ベランダで言葉を交わすと距離が一気に縮まった。名前をハングルでどう書くかを教え、教わり、韓流ドラマ好きの神奈川学園の生徒が独学でしゃべれるようになった韓国・朝鮮語を披露すると教室が沸いた。
「偏見を持たれているかなと心配だったけど、K─POPの話題とか楽しくおしゃべりできた」。在日コリアン3世の女子生徒は笑顔を見せた。