総雨量が千ミリを超えた箱根町を中心に記録的な豪雨となり、神奈川県内と沿岸で計17人が死亡した2019年10月の台風19号(東日本台風)は、12日で上陸から2年となった。
命と暮らしを奪った猛雨の爪痕は今も各地に残り、復興はなお途上だ。
まだ続く復旧工事
多摩川支流氾濫、土砂災害… 神奈川死者17人、爪痕今も
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【土砂災害】住宅を押し流し、巻き込まれた夫婦2人が犠牲になった斜面崩落の現場では、地盤を補強する治山工事が進む。この斜面は比較的傾斜が緩く、土砂災害警戒区域に指定されていなかった=5日、相模原市緑区 [写真番号:857691]
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【道路寸断】奥の崖崩れで一時通行できなくなった箱根町の国道138号。洞門の整備による早期の本格復旧に向け、仮設道路の脇には基礎が打ち込まれていた=5日、同町仙石原 [写真番号:857692]
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【河川氾濫】浸水した近くのマンションで男性1人が亡くなった平瀬川の下流部。暫定的な氾濫抑止策としてアクリル板が設置されるなどしたが、弱点だった堤防の低さを解消するため、県や川崎市は本格的なかさ上げを計画。合流する多摩川の堤防との高低差をなくす方針だ=11日、川崎市高津区 [写真番号:857697]
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【高波被害】高波被害に見舞われた西湘バイパス下り線の西湘パーキングエリア。直撃を受けた海沿いの売店は解体され、仮設トイレと自動販売機しか利用できない状態が続いている=5日、小田原市 [写真番号:857698]