米中枢同時テロ20年 神奈川の人々の「あの時」と今
社会 | 神奈川新聞 | 2021年9月11日(土) 10:15
米中枢同時テロから11日で20年。くしくも、「テロとの戦い」を掲げて始まったアフガニスタン戦争の終結と重なった。あの時、何が起き、今、何を思うか。神奈川の人々を訪ねた。
家族との幸せ、改めて 横浜銀行・大橋さん
東京・日本橋の高層ビル34階。横浜銀行市場営業部の大橋康寛さん(63)はささやいた。「若い人には歴史上の事件でしょうね」
2001年9月11日午前8時45分(日本時間午後9時45分)ごろ、大橋さんは米ニューヨーク・マンハッタンの世界貿易センタービルにいた。当時、同行のニューヨーク駐在員事務所長。46階のオフィスで始業の準備をしていると突然、「ドーン」とごう音に見舞われ、ビル全体が揺れた。
米中枢同時テロ20年 神奈川の人々の「あの時」と今
米中枢同時テロ後の相模総合補給廠のゲート前。米軍は土のうを積み上げ、米兵が機関銃を構えた=01年9月、相模原市(相模補給廠監視団提供) [写真番号:823416]