「濃厚接触者も投票には行けると、保健所に言われました。みんな知っているのでしょうか」。横浜市戸塚区に住む会社員男性(36)から「追う! マイ・カナガワ」取材班に質問が寄せられた。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中で横浜市長選の投開票が22日に迫っている。コロナ禍の投票について調べた。
本音をもらしつつ
今月上旬、男性と同居する家族が新型コロナ陽性と分かり、自身も濃厚接触者に認定されたという。
患者と接触後、14日間は健康観察期間となるため、男性の場合は27日までが外出自粛期間だ。保健所の担当者からは「食事の調達以外は外出を自粛してほしい」と電話があった。
ただ、担当者からはこうも告げられた。「22日の市長選には行けます」
「正直、コロナ対応の連絡の中で『選挙』という言葉が出てくるのは想定外だった」という男性は「1票の重さを再認識したけど、みんな知っていることなのか気になり、マイカナに投稿しました」と話す。
取材班は、選挙に行くことを積極的に呼び掛けているのか、同市健康安全課に問い合わせてみた。「選挙のことは聞かれれば答えるが、呼び掛けてはいません。ただ市長選が近いので、時期的に気を使って先に説明した可能性はある」と担当者は言う。
濃厚接触者は投票に行けるのかと確認すると、「保健所としては感染を抑えることが第一なので、陽性でなくても家から一歩も出てほしくない」と本音をもらしつつ、「ただ、そうもいかないので、総務省が投票には行けると基準を示しているのだと思う」と続けた。
総務省に確認すると
コロナ禍の横浜市長選 濃厚接触者も投票に行けるの?
-
「投票所では、感染症対策を行っています。安心して投票にお出かけください」と書かれた横浜市長選のポスター=横浜市中区 [写真番号:775394]
-
8月22日投開票の横浜市長選の期日前投票所がある中区役所=横浜市中区 [写真番号:775397]
-
8月22日投開票の横浜市長選の期日前投票所がある中区役所=横浜市中区 [写真番号:775398]