二宮町のJR二宮駅前に立つ「ガラスのうさぎ」像。平和の尊さと戦争の悲惨さを後世に伝えようと、1981年に町民有志の寄付で建てられ40年が過ぎた。
2009年から毎夏、地元住民らが千羽鶴を折り、少女像を彩るようになり、関係者は「次世代に思いをつなぎたい」と願いを込める。
終戦直前、旧国鉄時代の同駅への空襲で5人の死者が出た悲劇から76年。変わらぬ真夏の日差しを浴びて少女像は平和の意味を伝え続けている。
「初めて像を見た時、心を打たれるというより、ただ悲しい思いだけがした」。7月30日、地元住民らが千羽鶴約5万羽を持ち寄り少女像の脇に飾り付けていった。
折り鶴を折って参加した同町の永井二三子さん(81)も、幼い頃住んでいた横浜市で空襲警報が鳴る中、大人たちに連れられて防空壕に避難した。
なぜ、こんな小さな駅が
二宮駅前「ガラスのうさぎ」 平和の思い、40年変わらず
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地元住民らが折った千羽鶴を飾られる「ガラスのうさぎ」像=JR二宮駅前 [写真番号:751783]
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「ガラスのうさぎ」をテーマにした二宮町主催の「平和と友情のつどい」であいさつする高木敏子さん(2019年8月6日撮影) [写真番号:751785]