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やまゆり園 事件考
【共に生きる】星子がいてくれたから

社会 | 神奈川新聞 | 2021年7月26日(月) 10:30

 津久井やまゆり園事件から5年。共生のあるべき形が問われ続けている。「共に生きる」とは─。


障害者の父 和光大名誉教授 最首 悟さん

家族3人の時間を過ごす(右から)最首さん、星子さん、五十鈴さん=横浜市旭区

 午後の柔らかな光に包まれ、和光大学名誉教授(社会学)の最首悟さん(84)=横浜市旭区=はほほ笑んでいた。視線の先には、重い知的障害がある娘の星子さん(44)。妻の五十鈴さん(79)に抱えられながら、大好きなスポーツドリンクをおかわりしていた。鳥のさえずりが聞こえる自宅リビング。家族3人、穏やかな時間が過ぎていた。

 最首さんは、2016年7月に津久井やまゆり園事件を起こした植松聖死刑囚(当時・被告)と面会し、手紙を送り続けてきた。きっかけは18年4月、最首さんの元に届いた植松死刑囚からの手紙だった。

 植松死刑囚は「障害者は不幸をつくることしかできない」「人の心を失った『心失者』は安楽死させるべき」との独善から事件に及んでいた。手紙には星子さんを念頭に、こう書かれていた。

 〈心失者と言われても家族として過ごしてきたのですから情が移るのも当然です。最首さんの立場は本当に酷な位置にあると思いますが、それを受け入れることもできません〉

 不幸を生み出す重度障害者をなぜ育てているのか。そう詰問しているようだった。

1度ずつ口にした「いなければ」

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