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やまゆり園 事件考
【共に生きる】地域での暮らし求めて

社会 | 神奈川新聞 | 2021年7月25日(日) 10:00

 津久井やまゆり園事件から5年。共生のあるべき形が問われ続けている。「共に生きる」とは─。


横浜・都筑のグループホーム 入居・支援の障害者

のぼり旗が立つ住宅街でチラシを配布する神奈川精神医療人権センターのメンバー=横浜市都筑区

 少しバツが悪そうに、女性(48)は笑みを浮かべた。「昨日は夜更かししちゃって、夜中に部屋でお菓子を食べちゃった」

 週末の昼下がり、ダイニングテーブルに立てられたコロナ禍対策のアクリル板越しに言葉を継ぐ。「新しい服を着て、出掛けるつもりだったの。でも眠いし、おなかも空いてないし。今日はずっと家にいようかな」

 精神障害者らが生活するグループホーム(GH)「ヨット」(横浜市都筑区)。女性は実家を離れ、2020年11月に入居した。「孤独死をしたくなかったから」

 80代の両親と3人暮らしだった。母親が認知症となり、作業所に出掛けようとする女性を引き留めるようになった。父親は同じ言動を繰り返す母親につらくあたり、女性との折り合いも悪くなった。いったん距離を置く必要があると判断されたが、家庭を持つ兄とは交流がない。身を寄せられる先はなく、GHを探した。

 ヨットは3軒目の候補だった。1軒目は応募が多く、2軒目は暗い雰囲気に躊躇(ちゅうちょ)した。ヨットは広くて明るい造りが気に入った。「おしゃべりができて毎日が楽しい。ここがなければ根暗になっちゃう」

立ち並ぶのぼり旗

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