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やまゆり園 事件考
【共に生きる】障害者と介助者 支え合う、人は不完全だから

社会 | 神奈川新聞 | 2021年7月22日(木) 10:39

 津久井やまゆり園事件から5年。共生のあるべき形が問われ続けている。「共に生きる」とは─。


尾野さん支援するヘルパー 大坪 寧樹さん

大坪さん(左)とのツーショット写真に笑顔を見せる尾野一矢さん(大坪さん提供)

 窓から吹き込む風に夏の匂いを感じる。座間市にある2階建てアパートの一室。2人掛けソファに少しくたびれた「ドラえもん」の人形が並ぶ。

 「ここが一矢さんの居場所。その人形は入院中のベッドでもずっと肌身離さなかった」

 重度障害者の生活を支える公的サービス「重度訪問介護制度」の介助者大坪寧樹さん(53)が、部屋を見渡して言葉をつなぐ。相模原市緑区の県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件で重傷を負った尾野一矢さん(48)との暮らしは、8月で1年を迎える。

 弁当配達や清掃の仕事に汗する通所施設から午後4時に帰宅し、施設へ向かう翌朝9時まで一矢さんの生活をサポートする。入浴時に体を洗ったり、歯磨きを手伝ったり。重度の知的障害がある一矢さんの毎日を支えている。

 しかし、密に接するからこそ、新型コロナウイルス感染拡大のあおりを受けた。5月下旬、14人の介助者のうち1人が陽性判定。一矢さんも濃厚接触者として2週間の自宅待機を強いられた。「家の中で缶詰め。精神的に不安定にもなった」。コロナ禍が明ければ真っ先に、やまゆり園の職員と一矢さんの自立を祝う席を開くつもりだ。

アパート暮らし

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