
ロンドン・パラリンピック競泳の金メダリスト秋山里奈さん(33)=伊勢原市出身=が、東京五輪の聖火ランナーを辞退した。
命を脅かす新型コロナウイルスの収束が見通せず、国内の歓迎ムードも高まらない中、大会開催を押し進めていいのか―。
不安を抱えて本番に備える選手に思いを寄せながらも、社会を包む空気に疑問を投げ掛けた。
神奈川新聞社のインタビューに率直な思いを語った。(構成・井口 孝夫)
1987年11月、伊勢原市出身。生まれつきの全盲。3歳の時に母の勧めで水泳を始め、2004年のアテネ大会から3大会連続でパラリンピックに出場。競泳女子100メートル背泳ぎ(視覚障害S11)でアテネは銀メダル、12年ロンドン大会は1分19秒50の大会新記録で金メダルを獲得した。現役引退後、製薬会社に勤める。東京都内在住。
自粛と盛り上げ、矛盾している
元パラ競泳選手の秋山里奈さん、聖火ランナー辞退の理由とは
インタビューに答える秋山里奈さん [写真番号:639371]
秋山里奈さん [写真番号:639380]