
「酒を出せなかったら、うちは商売にならない」
平塚駅近郊で焼鳥店を営む男性(65)は「休業した方がいいかもしれない」と肩を落とし、「この状況が続けば廃業も考えないと」と苦渋の表情を浮かべた。
テークアウトに切り替えても採算は取れず、貯金を崩して営業を続ける日々。感染防止に協力したいと時短営業や酒類提供停止の要請には応じるつもりだが、「対象区域を広げるなら1週間は時間がほしい。客への周知や仕入れの調整をしたい」と訴える。
来店していた20年来の常連というパート女性(60)は「店が心配で3カ月ぶりに来たのに、また自粛か。緊急事態宣言は外出せずに協力したけど、もう限界」と嘆き、酒をあおった。