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時代の正体 差別のないまちへ
二川裕之・県弁護士会長に聞く(下) 看過できぬ人権侵害

社会 | 神奈川新聞 | 2021年4月29日(木) 10:00

ヘイトスピーチについて「許容できる限度をとうに超えている」と糾弾する二川裕之会長    

 「不当な差別言動は違法であって許さないという毅然(きぜん)とした姿勢を明確に表明し、条例に基づく取り組みをより一層きめ細やかに推進されることを求める」─。今年3月、神奈川県弁護士会が会長声明を発した。4月に就任した二川裕之会長もこの力強い声明と軌を一にする。「いわれのない民族差別が繰り返され、限度を超えている。到底看過できない」

「表現の自由」 万能にあらず

 憲法上の権利である「表現の自由」を盾に取り、他者の人権を踏みつけるのであれば、それは表現の自由の庇護(ひご)を受けない。

 「当たり前のことだが、『表現の自由』も万能ではない。街での落書きや郵送物で行われている誹謗(ひぼう)中傷はいわれなき民族差別や外国人差別であって、許容の限度をとうに超えている。それによって傷つく人がいる現実に目を向けたい」

 川崎市でヘイトスピーチがやまないことを憂慮した会長声明では、条例に基づいて街頭宣伝に職員を派遣するなどした市の取り組みを評価する一方、インターネットでの被害については、被害者の救済が不十分であると指摘。相模原市における条例制定を支持した。

 「あまりのひどさが条例を制定させるに至っている。逆の言い方をすれば、条例によって規制せざるを得ない現実があるということ。『表現の自由』を守りつつ、しかし差別に対し法的規制をどう強化していくか。知恵を絞らなければいけない。私たち法律家もこの観点で支援していきたい」

「共に闘う」必要性

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