
在日コリアンが多く暮らす川崎市川崎区の桜本1丁目町内会(山口良春会長)は17日夜、ヘイトスピーチの問題を考える学習会を開いた。地域の多文化共生推進施設「市ふれあい館」を標的に卑劣なヘイトクライム(差別を動機にした犯罪)が相次いでおり、差別主義者の分断のたくらみに屈せず「共に生きるまち」を守ろうと企画した。
講師は、同館の運営など差別のないまちづくりに取り組む社会福祉法人青丘社の三浦知人事務局長。桜本を襲ったヘイトデモが法律や条例の制定につながった経緯を振り返り、なおも市内でヘイト街宣や脅迫事件が続いている状況を報告した。