3・11東日本大震災10年
つなぐっぺし(上)大震災に節目ない 被災地思う若者たち
社会 | 神奈川新聞 | 2021年3月28日(日) 12:00
「前向きに頑張る」を意味する宮城・三陸地方の方言「がんばっぺし」と、「記憶と人をつなぐ」との意味を掛けた「3・11つなぐっぺし」の歩みに節目はない。
現役の中高生や卒業後もサポートする大学生、社会人らが活動に込めてきた思いとこれからを追った。

「3・11だけじゃない。いろんな人にそれぞれの命日がある。あの日の後にこそ、たくさんの人が大変な思いをしてきた」
東日本大震災から11年目を迎えた今、長谷川梨央さん(22)=横浜市戸塚区=はこの思いをかみしめる。東北で過ごした日々がくれた実感だ。
中学3年生だった2013年、地元の逗子市から東北へ通い始めた。
3月11日だけじゃなく
つなぐっぺし(上)大震災に節目ない 被災地思う若者たち
石巻で1年2カ月暮らした長谷川さん。新聞集金の仕事も担い、多くの住民たちと言葉を交わした=宮城県石巻市(長谷川さん提供) [写真番号:561679]
「自分たちにできるのは、きっかけを届けること」と話す長谷川さん=横浜市戸塚区 [写真番号:561683]
長谷川さんの暮らした石巻市で、田んぼや山が広がるのどかな風景(長谷川さん提供) [写真番号:561684]
音楽をきっかけに震災や防災を考えるイベント「ズシロック」でステージに立つ井ノ上さん(右から2人目、井ノ上さん提供) [写真番号:561685]