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デマと差別の被害訴え 名誉毀損訴訟、口頭弁論で辛淑玉さん

社会 | 神奈川新聞 | 2021年3月18日(木) 14:11

閉廷後、弁護団と報告集会を開く辛さん(左)=東京都千代田区

 沖縄の基地反対運動をデマでおとしめる番組によって名誉を毀損(きそん)されたとして、在日コリアン3世の辛淑玉(シンスゴ)さんが番組制作会社と司会者に損害賠償を求めた訴訟の第9回口頭弁論が17日、東京地裁(大嶋洋志裁判長)で開かれ、辛さんは番組であおられた差別の被害の深刻さを訴えた。

 訴状などによると、番組は2017年1月、東京MXテレビで放送された情報番組「ニュース女子」。米軍ヘリコプター離着陸帯建設に反対する市民を「テロリスト」に例え、直接取材もせずに辛さんがその「黒幕」であるかのように放送した。

 本人尋問で辛さんは、市民団体の代表として呼び掛けたのは「現地レポートをしてもらう市民特派員で費用もカンパで集めた」とデマを否定。司会を務めた当時東京新聞・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏については「プロのジャーナリストとして、デマを流した番組をつつがなく進行した責任は重い」と主張した。

 番組は化粧品販売大手DHCの子会社のDHCテレビの制作。長谷川氏は番組を巡って辛さんらが開いた記者会見で名誉を傷つけられたとし、反訴している。(石橋 学)

【視点】メディアの責任、メディアが問う

 
 

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