津波を想定し、安全地点への最短ルートを示した平塚市独自の「逃げ地図」を生かし、同市沿岸部の各自治会で自主的な取り組みが広がっている。
同市沿岸地域は、巨大地震の発生から約6分で津波が到達するという県のデータもあり、避難ルートの確認が必須。地元住民は「地図を体で覚え、いざというときに役立たせたい」と活動を続ける。
逃げ地図は、同市と沿岸地域の地元25自治会が協力して2017年に作製。ハザードマップをアレンジし、津波浸水想定区域から外れた安全地点約130カ所を示し、それぞれの地点からの徒歩での所要時間に応じて道路を色分けしたのが特徴だ。
活用方法が課題に
津波想定「逃げ地図」活用広がる 平塚市と自治会17年作製
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港地区の住民らが逃げ地図を使って行った図上訓練=昨年11月、平塚市夕陽ケ丘(市提供) [写真番号:543395]
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平塚市が地元自治会と協力して作製した「逃げ地図」。安全地点が赤い点で示されている [写真番号:543398]