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3・11東日本大震災10年
津波そのとき 千葉・旭市から(下)2度の黙とう、次世代に

社会 | 神奈川新聞 | 2021年3月12日(金) 11:50

夕日が沈む九十九里浜に向かって「希望の鐘」をたたく仲條さん=11日午後5時26分、千葉県旭市

 千葉県旭市飯岡地区の津波被害を象徴する海辺で3月11日に鳴らされてきた「希望の鐘」の音は、今年はその場所に響かなかった。

 目の前に九十九里浜が広がるホテルの敷地で、被災者らが開いてきた「3・11を継承する集い」。コロナ禍のため昨年に続いて中止せざるを得ず、現在はホテルとなっている建物が津波の直撃を受けた日から10年の節目は、静かに過ぎていった。

 実行委員会会長の戸井穣(76)は悔しさをにじませる。「今年は開催したかった。でも、緊急事態宣言が延長されるかどうか分からないタイミングで賛否を取ったら、賛同する実行委員はほとんどいなかった」。1年前は集いを中止する一方で、希望の鐘だけは鳴らそうと一部の有志が集まり、追悼の思いを示していた。その時に「来年こそは」と誓った戸井だが、1年たってもコロナ禍は収まらず、鐘を鳴らすことさえ見送らざるを得なかった。

 「10年もたつと、いろいろなことが変わってしまう」。かねて「語り続けなければ、途絶えてしまう」と繰り返してきた戸井。しかし、ホテルの建物に入る市の防災資料館の管理人をこの2月で辞した。自らの体調に不安があったからだ。

 津波をかぶった海辺に花を植栽し、地域を結ぶ取り組みも続けてきたが、活動団体のウェブサイトに最近、こうつづった。

 〈アッという間の10年でしたが10年一区切りと申しますので今後は要検討したいと思います〉

16回の鐘の音

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