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追う!マイ・カナガワ
横浜・神奈川区の「大口」、地名の由来たどってみた

社会 | 神奈川新聞 | 2021年3月6日(土) 11:50

JR大口駅西口の看板=横浜市神奈川区

 一見すれば小学校低学年で習う漢字の組み合わせ。だが、ありふれた地名と侮るなかれ。横浜市神奈川区の駅名でもある「大口」には奥深い意味が隠れている。

 「追う! マイ・カナガワ」取材班に寄せられた依頼から由来を調べていくと、行き着いたのは1100年前の故事。

 JR横浜線を降りると、どこからともなく格式高い衣(きぬ)ずれの音が聞こえてきた。


 JR東神奈川駅から黄緑色の列車が走りだす。「大口利くな(大口、菊名)というありがたくない駅名ですが」。投稿者の66歳の男性は軽妙なだじゃれとともに興味深い説を寄せてくれた。

 近隣には師岡熊野神社(港北区)にまつわる地名がいくつかあるが、大口は大口袴(はかま)に由来するらしい─。

宮中儀礼で用いられる大口袴。現代では歌舞伎や能など目にする機会は限られる=横浜市磯子区の久良岐能舞台

 そもそも、大口袴とは何か。

 有職(ゆうそく)故実に詳しい立正大文学部の佐多芳彦教授によると、「おおぐ(く)ちのはかま」と読み、朝廷貴族社会の正装「束帯(そくたい)」姿で用いる袴の一つ。奈良時代からあったとされ、現在でも天皇の即位儀礼や親王の立太子の儀などでも用いられているという。

 地形に由来するとの伝承もあり、大口袴は諸説あるうちの一つではあるが、その雅(みやび)やかな響きは探究心をくすぐるに十分だ。

 早速、菊名駅で東急東横線に乗り換え、大倉山駅から師岡熊野神社に向かおう。

八咫烏

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