再び延長される見通しとなった1都3県の新型コロナウイルス緊急事態宣言。菅義偉首相の表明から一夜明けた4日、県内に落胆ムードが広がった。
多くの人でにぎわう街の様子に「仕方ない」「やっぱり」との受け止めがある一方、さらに2週間程度続く「我慢の日々」にため息が漏れる。
歓送迎会や花見シーズンに好転する兆しも見えず、事業者の声は切実だ。「仕事のモチベーションが保てない」
川崎駅前の繁華街「仲見世通り」。夕方には多くの会社員らが行き交うが、飲食店からは悲鳴が絶えない。
近くにあるミュージックバー「ジャムセッション」の女性店長(64)は、諦め顔で言った。
「解除できないと思っていた。人通りは多く、昨春の宣言時のように緊張感がない。みんなコロナに慣れてしまっているよう」