警鐘 クルーズ船集団感染1年(3)
「渦中に情報入らない」 隔離生活 不安と混乱
社会 | 神奈川新聞 | 2021年2月6日(土) 05:00
漠然とした不安が、足元の恐怖に変わった。昨年2月5日朝。横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内アナウンスが、誰も経験したことのない危機的状況の始まりを告げた。
〈昨日採取した検体から10名の感染者が判明しました。乗客は全員室内にとどまって。これから原則14日間の隔離を行います〉
豪華客船で前例のないアウトブレーク(突発的集団発生)。16日間にわたる船旅のフィナーレを目前に、2666人の乗客は絶望の底に突き落とされた。
無防備な検疫官
「渦中に情報入らない」 隔離生活 不安と混乱
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ダイヤモンド・プリンセスのデッキから「薬不足」の旗を掲げて訴える乗客=昨年2月8日、横浜市鶴見区の大黒ふ頭(三木 崇写す) [写真番号:502448]
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ダイヤモンド・プリンセスの通信を支援する携帯3社の車載型基地局=昨年2月13日、横浜港・大黒ふ頭(三木 崇写す) [写真番号:502449]