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時代の正体 差別のないまちへ
新百合ケ丘駅前にヘイト拡大 扇動団体、川崎から場所移し

社会 | 神奈川新聞 | 2021年1月19日(火) 05:00

 外国人の排斥をあおる差別扇動団体「日の丸街宣倶楽部」が、17日に川崎市麻生区の小田急線新百合ケ丘駅前でヘイト街宣を行っていたことが分かった。市民の抗議活動を避けるように無告知で、場所を川崎区のJR川崎駅前から移して実施された。街宣は30日にも予告されており、新型コロナウイルス禍の緊急事態宣言下でも差別活動を続ける反社会性が人権侵害と社会不安を拡大させている。

ゲリラ街宣 人権侵害さらに

YouTubeに投稿されたヘイト街宣の様子

 普段より空席が目立つ駅ビルのファミリーレストラン。差別をあおるデマを存分に広め、満足げなメンバーがテーブルを囲んで談笑する姿があった。数時間後、街宣の様子は動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」で公開され、ヘイトスピーチはさらに拡散された。

 「日本を守りたい。日本を取り戻す」。渡辺賢一代表はそう繰り返した。外国人は日本社会を攻撃、支配する「敵」であるかのようにねじ曲げ、憎悪と排斥感情をあおるいつものやり口。ヘイトスピーチの常習者、津金伸伍氏は中国の蔑称を用いて「日本は支那、朝鮮にやられっぱなし。好き勝手させてはならない」と「反撃」を呼び掛けた。

 ヘイトスピーチに刑事罰を科す川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例が全面施行された昨年7月以降、同団体が川崎駅前で重ねた街宣は12回。告知があれば100人以上の市民が抗議に駆け付け、それ以外の週末も同駅前で監視活動が続けられている。

 新百合ケ丘駅でのゲリラ街宣は差別主義者の執拗(しつよう)さ、悪辣(あくらつ)さを改めて浮き彫りにした格好で、街宣に鉢合わせた麻生区の男性(47)は「抗議されてやめるどころか活動を拡大している。生活の場が差別欲を発散する舞台にされ悔しい」。罰則対象の露骨な差別的言動を避けつつ、デマで差別扇動を続ける狡猾(こうかつ)さに手をこまねいている市の姿勢にももどかしさを募らせ、「ヘイトを続けるうちに暴力性が増した差別者だけでなく、デマを真に受けた人によるヘイトクライム(差別に基づく犯罪)が怖い。行政がデマを明確に否定し、地域にまかれた不安を取り除いてほしい」と求めた。

【視点】デマ否定 行政の責任として

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