新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で15日、新たに10歳未満~90代の男女872人の感染が明らかになった。うち522人が経路不明という。男女10人の死亡も判明した。重症者数(14日現在)は102人に上り、過去最多に並んだ。
横浜市では4人が亡くなり、このうち60代男性は自宅で死亡しているのを親族が発見。死因は不明で、死後に陽性が判明した。別の60代男性は市内の通所介護施設利用者。同施設では、男性を含む8人の感染が確認され、市はクラスター(感染者集団)と認定した。
川崎市で死亡が報告された3人のうち90代の男女2人もクラスターが起きた川崎区の有料老人ホーム(感染者20人)の入居者で、同施設の死亡者は3人となった。横須賀市の70代男性は、転倒して救急搬送された病院で陽性と分かり、入院後の14日に死亡した。
クラスターに絡む感染拡大も相次いだ。横浜市の通所介護施設では利用者ら9人の感染が判明し、市はクラスターと認定。元気会横浜病院(緑区)や横浜刑務所(港南区)でも各1人が陽性となり、感染者はそれぞれ92人、35人となった。
川崎市麻生区の有料老人ホームでは男性入居者の陽性が判明し、感染者は計27人に。綾瀬市の介護老人保健施設メイプルでも入所者3人が感染し、計50人になった。
一方、県は海老名市のオアシス湘南病院の入院患者5人の死因を新型コロナによる肺炎と発表していたが、それぞれ他疾患の誤りだったと訂正した。
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県警は15日、戸部署に留置していた男性の感染を確認したと発表した。県警によると、留置人の感染確認は初めて。
在日米軍関連では、横須賀基地で12日以降に39人、厚木基地で4人の感染が確認された。
県内10人死亡、872人感染 重症者は最多タイの102人
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1月15日現在の県内市町村別感染者数 [写真番号:480098]