新型コロナウイルスの感染急拡大で、緊急事態宣言が発令されている中、県内各地で成人式が開かれた。厳しい社会情勢にあっても新成人は夢や希望を真っすぐに語り、大人の自覚を胸にそれぞれ飛躍を誓った。
感謝

「自分のためだけでなく、周囲を思いやって行動できる大人になりたい」。そう語ったのは逗子市の大学生池内吾朗さん。成人式の式典の実行委員長を務めたが、開催が危ぶまれる中で「地域の多くの大人に支えられた」と実感した。これからは自分が支える側との思いを強くし、「新しいことにどんどんチャレンジしたい」と目を輝かせた。
箱根町の大学生森千嘉良さんは、門出に故郷のぬくもりを感じたと明かす。「幼い頃から近所の人をはじめ多くの人に見守られて育ち、今がある」と感謝。語学に力を入れており、「外国人観光客とのコミュニケーションなど、国際観光地の地元に貢献できる仕事をしたい」と今後を見据えた。
平塚市の大学生原田昌尚さんは添乗員だった父に憧れ、観光の道に進もうとしている。業界はコロナ禍で苦境にあえぐが、「需要が回復したときに自分に何ができるか。社会に還元できるよう頑張りたい」と前を向いた。
責任
新成人「声上げれば未来変わる」 誓い合う飛躍と貢献
検温を行って会場に入る新成人=横浜アリーナ [写真番号:475225]
会場開催は中止され、オンラインで配信された平塚市の成人式=平塚市のトッケイセキュリティ平塚総合体育館 [写真番号:475229]
新型コロナウイルスの感染拡大で例年と異なる成人式でも、笑顔は一緒=横浜市港北区の横浜アリーナ [写真番号:475227]