新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、神奈川県内で8日、新たに7人の死亡と838人の感染が明らかになった。1日当たりの新規感染者数は7日の679人を大幅に上回り、2日連続で過去最多を更新した。800人を超えるのは初めて。昨年末からの感染急拡大が、さらに深刻度を増している。
死亡が報告されたのは、川崎市4人、横浜市2人、三浦市1人の計7人。県内の累計死者数は311人になった。7日時点の入院患者は743人で、内訳は重症92人、中等症609人、軽症・無症状42人。自宅や宿泊施設での療養者も3413人に上っている。
全国で感染が急拡大した「第3波」により、県内も昨年11月初旬から増加ペースが加速。1日当たりの新規感染者数は同18日に200人、12月17日に300人を上回り、24日に495人、31日に588人に達した。今年1月5日に622人と初めて600人を超え、8日は800人を上回った。
死者数も過去最悪のペースで推移しているほか、即応病床に対する病床利用率が84%(7日現在)に達するなど、医療現場は逼迫度を増している。